ガジェットオタクで通販歴10年の管理人がフィッシングサイトに引っ掛かり、詐欺被害にあってしまいました。ぜひご家族・友人の方にもお読みいただければ。[2020年7月1日追記]心優しいフォロワーさんから情報をいただいたので、そちらも追記いたしました。ありがとうございました。
目次
詐欺サイト(フィッシングサイト)に入金してしまった
まずこんなサイトは絶対に注意。
- 支払い方法が銀行振り込み
- サイトに記載されている営業時間を完全無視で返事が来る
- フリーのメールアドレス(GメールやYahooメールなど)
- 振込先の名義が個人名
- よく見たら日本語がちょっと不自然
- 生活雑貨・日用品を謳って多種多様の製品を扱っているサイト
- 他サイトより格安の商品や、希少価値の高い商品を扱っている
- 在庫セール・閉店セールを打ち出している
- ウェブサイト名で検索を掛けてもヒットせず、商品名で検索をかけた際にヒットする
- 商品画像が他サイトの転載
- 連絡先に電話番号の表記がない、またはでたらめ
- 会社(店舗)の所在地を調べると現地の建物と矛盾する
(心優しいフォロワーさんが情報を提供してくださったのでそちらも追記しております。)
支払い方法に至っては、最近ではクレジットカードやコンビニ支払いにも対応している偽通販サイトもあるらしい。
ただし金額によってはクレジットカードが補填してくれる場合もあるので、可能な限りカード支払いを行ったほうがいい。(当然カードの種類や契約内容によって異なるので、個々に確認してほしい。)
ちなみに最も安全なのは代引き。利便性の面でも代引き手数料の面でも少々引っかかる点があるのだが。
そして万が一詐欺に引っかかってしまったあなたがすべきことは、
- 国民生活センターへの連絡
- 銀行振り込みで支払った場合は、振り込み先の金融機関に連絡
- クレジットカードで支払った場合は、カード会社に連絡
- 警察への連絡
これは忘れずに行おう。
そして残酷な事実ではあるのだが、
お金が戻ってくる可能性は著しく低い。運よく戻ってきたとしても一部の金額。
以下、僕の実体験をお伝えする。
誰でも引っかかるネット上での詐欺
僕が今回の詐欺案件に引っ掛かった直後に思ったのは
「まさか自分が詐欺に引っかかるなんて」
だった。
なんて典型的な言葉なんだろうとこれを書いて思うが、事実なのだから仕方ない。
ネットで買い物を始めて10年以上。
こんなガジェットブログを立ち上げるほどにPCやスマホの知識はついた。
もちろんもっと詳しい方だっているし、偉そうなことを言える立場でもないのだが。
しかし日常的に通販を使い、PCとスマホは毎日触りたくっている僕みたいな人間だって詐欺に引っかかる。
これをどうか心に留めて欲しい。
ちなみに被害総額は55,491円。
やっちまったぜ。。。
経緯
最高のアロマディフューザーとの出会い
とあるアロマディフーザーが気になっていた。
詐欺体験の記事に商品名を書くとマイナスイメージかなぁと思ったりするので商品名は敢えて伏せておくが、AIが搭載された超絶おしゃれなディフューザーだった。
IoTにも対応している、唯一無二のアロマディフューザー。
最先端技術が大好きでデザインにもこだわる僕は飛びついた。
価格は本体とカートリッジ4本で10万円ほど。
アロマは良いものは高額なのだ(一応アロマの資格を僕は持っている)。
その上最先端技術が搭載され、デザインも素晴らしいものであれば、この価格設定はうなずける。
念のため記載しておくが、この商品自体は実在するし、企業もとても優良。
このディフューザーが気になりすぎて数回電話して質問したが、担当してくれたスタッフの方からアロマに対する愛がビシビシと伝わってくる。
僕は思い切って公式サイトで購入を決断した。
格安サイトを発見
素晴らしい製品だと確信し、購入したものは届くまでの期間めちゃくちゃウキウキするものだ。
僕はこのアロマディフューザーが届いたらスムーズに使いこなせるように、何度も公式サイトを閲覧したり、レビュー記事などを読み漁った。
すると、
このアロマディフューザーがほぼ半額で販売されているサイトを発見してしまった。
つまり5万円ちょっと。在庫処分セールらしい。
このサイトが偽通販サイトに当たるわけだが、当時はそんなこと1mmたりとも思わなかった。
僕は公式サイトでの購入をキャンセルし、この格安サイトで購入することにした。
この記事書いてたらとことん自分が嫌いになってくるぞ。
不自然な点があるけど・・・?
思い返せば不自然な点がいくつもあった。
サッと挙げると
- 営業時間に関係なくメールの返信がある
- メールアドレスがフリーのもの(Gmail)
- メールアドレスが複数あった(2つあり、返信はGmail、問い合わせは別のメールアドレスで会社名と関係性のない字の並び)
- 振り込み先の名義が個人名
- 支払い方法がセール中は銀行振り込みのみ
- 商品がこのサイトだけ目立って格安
こうやって箇条書きするとどう考えても怪しいサイトだし、むしろ「引っかかるほうが悪いだろ」と思われるだろう。っていうか僕も今自分の注意力のなさに愕然としている。
しかしこれは今だからこそ言えることで、購入が進んでいる最中は無意識下に何かしらの理由付けを行っていた。
- 営業時間関係なくメールの返信がある→個人でECサイトをやっていればそうだろう。むしろ働き者だな
- メールアドレスがフリー、複数→個人でECサイトをやっていればあり得る。
- 振り込み先が個人名→個人でECサイトをやっていればあり得る。
- 支払いセール中は銀行振り込みのみ→店じまいかな?クレジットカードの契約を先に解除したのかも
- 商品が格安→店じまいだとすると赤字覚悟の価格設定かも
このようにどう考えても間違った方向に理由付けを行い、自分を納得させていた節がある。
繰り返すがこれは無意識のうちに考えていたことだ。
その温床として最も大きな原因は「自分の注意力のなさ」や「通販への慣れ」なのだが、もうひとつ大きな原因として
「最高の商品との出会い」
だろう。
僕はものを買うときに吟味に吟味を重ねる。購入に至る製品は極めて少ない。
だからこそ、最高の商品と出会うと子供の舞い上がってしまう。
周りが見えなくなってしまうのだ。
不注意さや通販慣れに加え、そこに大きな油断が生まれたのは揺るぎない事実だろう。
結局届かない
実は早い段階で利用したサイトが詐欺サイトだということに気付いていた。
銀行振り込みをして、待ちきれずに製品を調べているときに、
「なんか怪しくないか、、、?」
と疑念を抱き始めた。
そして詐欺サイトだと自分の中で結論づけた。
とはいえ、この結論に至ったのは入金した日の翌日。
商品が本当に直接届く可能性だって考えられたが、調べれば調べるほど詐欺サイトの特徴に当てはまっている気がしてならない。
そこでまず第一段階として国民生活センターに電話をかけて相談してみた。
国民生活センターの対応
ネットで検索すると、詐欺などのトラブルにあった場合は188に電話するといいみたいだ。
ここで該当サイトのURLなどの情報を伝えることで
そのサイトが本当に詐欺サイトなのか?
そしてその場合どのような行動に出るのがいいのかを親身に教えてくれる。
いわゆる駆け込み寺的な役割を果たしている。ありがたい。
僕の場合は
「入金して間もないので断定できないが、詐欺サイトである可能性が非常に高い。様子見をしながら、入金先の金融機関と警察への連絡を」
とアドバイスを頂いた。
その他、一般的な詐欺サイトの特徴も教えていただたいた。
それがまさしく冒頭に書いた
- 支払い方法が銀行振り込み
- サイトに記載されている営業時間を完全無視で返事が来る
- フリーのメールアドレス(GメールやYahooメールなど)
- 振込先の名義が個人名
- よく見たら日本語がちょっと不自然
- 生活雑貨・日用品を謳って多種多様の製品を扱っているサイト
- 他サイトより格安の商品や、希少価値の高い商品を扱っている
- 在庫セール・閉店セールを打ち出している
- ウェブサイト名で検索を掛けてもヒットせず、商品名で検索をかけた際にヒットする
- 商品画像が他サイトの転載
- 連絡先に電話番号の表記がない、またはでたらめ
- 会社(店舗)の所在地を調べると現地の建物と矛盾する
上記のこと。
この窓口は被害にあってパニクっている僕の心を落ち着かせてくれた。
そのような目的を掲げておられるのかどうかは分からないが、この窓口に相談したことで平常心を取り戻せたことも記載させていただく。
銀行の対応
次に僕は振込先に指定された金融機関に電話をかけた。
担当者はまた丁寧に対応してくれた。
振込先の情報をお伝えすることで、その口座が似たような案件で凍結されていないか否かを教えてくれる。
今回の返答としては
「不正利用の報告が入っておらず、凍結はされていない」
とのことだった。。。
凍結されていれば入金自体ができないだろうから、ある程度は予想していたことだが、この時点で僕が振り込んだ金額は戻ってこないことがほぼ確定的となったわけだ。
ただし、今回の連絡を契機に即時調査を行い、不正利用が認められた場合は口座を凍結をしてくれるらしい。
同じような被害者が増える前に、という意味合いもあるが
何より、
「被害回復給付金支給制度」に基づき、その口座の残高から詐欺の被害にあった人数に応じて分配してくれるようだ。(ただし時間はかかるし全額ではない。あくまで可能性があるだけに留まる。)
わずかでも可能性があるのなら、例え一部でも被害金額を取り戻すべきだ。
こちらは口座の調査依頼の電話のまま申し込むことが可能なので、絶対に金融機関への連絡は行おう。
警察の対応
そして次に僕は警察へ連絡した。
以下、これは完全に個人ブログを用いた情報共有を目的としているので、管理人が感じた正直な感想を書かせていただく。愚痴っぽくなるかもしれないが、ご了承願いたい。
正直、かなり対応が雑だと感じた。
概要をお伝えして開口いちばんに言われたのが
「何でここに電話してきたの?本部だよ?で、多分お金戻ってこないよ?」
いやいや、、、警察庁のウェブサイトからきたんですけど、、。
お金が戻ってこないことは覚悟している上で情報共有をしておきたい旨を話を遮られつつ説明したところ、ようやく取り合ってくれる形に至った。
あとはフォーマットのような今後の注意点を話されただけだ。
そんなことは消費者庁の窓口からお伺いしたし、銀行からも「被害回復給付金支給制度」について伺っている。
もちろん担当者の方にもよりけりだろうし、民事不介入の大前提があるので、警察側にできることが限られているのは仕方ない。
まだ気丈な性格と自負している僕だから良かったものの、弱った心で、藁をも掴む思いでこの窓口に電話を掛けた方がいるとしたら、たまったものではないだろう。
ついでに言うとにファイアフォールとウイルス対策がごちゃ混ぜに説明されているのも気になった。
その他の項目のカテゴリで電話を掛けたことにも原因がありそうだが、あくまでサイバー窓口を名乗っている電話先の担当者がこんなのでいいのだろうか。。。
本来国家機関である警察に対してはポジティブなことを書きたいのだが、、、非常に残念な気持ちになった。
対象商品メーカーへの連絡
これはする必要はないと思ったのだが。
くどいようだが、アロマディフューザーメーカーに一切の非はない。
むしろ企業としてはとてつもなく信頼できるし、アロマ業界の一世を風靡してくれるかもと大注目をしている企業だ。
そんな素晴らしいメーカーさんの商品を餌に、現金を騙し取ろうとしている詐欺師が許せなかった。
そこで僕はメーカーにこのことを知らせておいた。
・・・とはいえこれで何がどうなるわけでもないのだが。笑
ただ情報共有したことによって
「うちは定価以下で商品を販売することは契約上やめて欲しいとはっきり明示した上で取引を行っています。ご報告わざわざありがとうございます」
との情報と感謝の意をいただいた。
最初にこれを知っていれば引っかかることはなかっただろう。
今後は商品だけでなく、利用するサイトも吟味して購入しよう。。。
自分の身は自分で守れ
インターネットの素晴らしさ触れたのは遥か昔。
そして本格的に通販を利用し始めて、かれこれ10年ほど経過する。
そんな僕でも、いや、そんな僕だからこそフィッシングサイトに引っかかってしまった。
もし詐欺の教科書が存在するならば典型的な事例として紹介されてもいいくらい、きれいに引っかかった。
もちろん悪いのは詐欺師で「引っかかる方が悪い」なんてことは絶対にない。
そしてより良い製品をより安く手に入れたい思いは、消費者であれば全員持っているはずだ。
一方で「自分にも原因がある」といった意識も忘れてはならないと感じた。
- インターネットや通販への「慣れ」
- 自分には一定の知識があるといった「慢心」
- 素晴らしい商品に出会い、いち早くそれを手にしたい「気の急ぎ」
- 破格の安さを疑わなかった「油断」
今回の事例だと、これらの原因は全て僕自身に起因する。
たった数秒、「いや待てよ、おかしくないか?」と立ち止まる機会があれば引っかかることはなかっただろう。
ただし、だからと言って泣き寝入りするのは違う。
可能性は低いとはいえ騙されたお金を少しでも取り戻すため、そして何より詐欺被害者を1人でも減らすため、各所への連絡は必ず行うべきだ。
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