公式サポートからも明確な回答を得られなかった、AirPods Maxの待機中のバッテリー消費。個人的にあらゆるパターンを検証してみました。
目次
AirPods Max待機中の消費バッテリーについて
以前記事に起こしたように、AirPods Max待機時のバッテリー消費でバグがあるようだ。
【検証中】衝撃的事実発覚か。AirPods Maxはヘッドフォンスタンドでの保管を想定していない?待機中にバッテリーが著しく減少する原因はこれか??
公式サポートに問い合わせてみても、AirPods Maxに関しては報告や事例が少なすぎるようで、明確な回答はほとんど得られなかった。
唯一、得られた情報としては
- Smart Caseの装着で放置中のバッテリー消費は穏やかになる
- ジャイロセンサーで寝かせている状態か否かをAirPods Max自体が感知して、それによってもバッテリー消費具合が変わる
これはAppleの公式ホームページにも記載されていることだし、Smart Caseに関しては周知の事実。ただ、ジャイロセンサーで待機状態がバッテリー消費に関係していることはあまり知られていないと思う。
AirPods Max の充電方法とバッテリー駆動時間について
しかし文面で見たって分からない。ということで
- Smart Case装着状態でスタンド使用(2)
- Smart Case未装着状態でスタンド使用(3)
- Smart Case装着状態でスタンド未使用(1)
- Smart Case未装着状態でスタンド未使用(4)
以上、計4パターンの検証を行なったので、当記事でご報告したい。(括弧内はサポートページに基づいた僕の予想)
検証結果
大前提として、
- 自室にて約8時間放置(一般的な睡眠時間を想定)
- iPad mini第5世代と接続して確認。検証の期間、iPad miniは常にAirPods Maxの近くに置いておく。
- iOS 14.4/iPadOS 14.4
- AirPods Maxのファームウェアは3C16
この環境で検証した。
まず、それぞれの検証結果から。
Smart Case装着
スタンド使用
【計測日時】
1月31日 13:47〜21:48
【放置時間】
8時間1分
【バッテリー減少】
100%のまま。さらに1時間19分放置で96%に減少。
↓8時間1分放置
↓さらに放置(1時間19分放置)
スタンド未使用
【計測日時】
1月28日 12:53~20:53
【放置時間】
8時間
【バッテリー減少】
100%のまま。さらに2時間22分放置で91%に減少。
↓8時間放置
↓さらに放置(2時間22分)
Smart Case未装着
スタンド使用
【計測日時】
1月27日 5:21~13:21
【放置時間】
8時間
【バッテリー減少】
100%のまま。さらに10時間13分放置で99%に減少。
↓8時間放置
↓さらに放置(10時間13分)
スタンド未使用
【計測日時】
1月30日 10:42~18:45
【放置時間】
8時間3分
【バッテリー減少】
91%まで減少。
↓8時間3分放置
測定結果
バッテリーの消費が穏やかな順に
- Smart Case未装着/スタンド使用
- Smart Case装着/スタンド使用
- Smart Case装着/スタンド未使用
- Smart Case未装着/スタンド未使用
という結果になった。
・・・何これ??
公式サポートページに従えば、「Smart Case未装着/スタンド使用」が最もバッテリーの減りが早い予想となるはずなのだが、、なんと最も優秀な結果となってしまった。
今回の検証は成功していると言えるのだろうか。。。
検証結果を俯瞰的にざっくり見てみると、
「Smart Caseとスタンドは使った方がいい」ということになる。1番優秀な結果がSmart Case未装着であることが非常に気がかりではあるが。
公式サポートページではSmart Case未装着時は寝かせて保管した方がバッテリーが良さそうな文言があった。
その結果が最下位。。?
どういうことなのだろうか。
考えられる仮説
以上の結果から、AirPods Maxのバッテリーに関していくつか仮説を立ててみた。
また、検証中に諸々発見?したこともあるので併せて記載。
【仮説1】iOS/iPadOSアップデートでの改善
この改善はあったように思える。
というのも、実は検証中にOSアップデートが来たので検証をイチからやり直す羽目になってしまった。
アップデート前の「Smart Case装着/スタンド使用」「放置時間8時間」の結果はこんな感じ。
【計測日時】
1月26日 13:06~21:06
【放置時間】
8時間
【バッテリー減少】
77%まで減少
↓8時間放置
なんと使用していないにも関わらず、バッテリーが100%から77%にまで減少している。
この著しい消費もあって、僕はAppleサポートに問い合わせたのだが、、、OSをアップデートを行ってからというものの、どのようなパターンで測定を行っても神経質になる程のバッテリー消費はない。
リリースノートには記載されていないが、iOS、もしくはiPadOSに不具合があり、最新のバージョンで修正された可能性が非常に高い。
【仮説2】99%からはゆっくり充電?
充電中に気付いたのだが、99%から100%になるまでが異常に長い。
99%までの数値では、数分につき1%ずつ充電されていくことが確認されたが、99%から100%になるまで、おそらく30分近くかかっていた印象がある。
AirPods Maxもリチウムイオンバッテリー。iPhoneなどは過充電によるバッテリー劣化を防ぐため、自動的に調整されている。
AirPodsMaxにもそのような対策がなされている可能性がある。
【仮説3】ファームウェアで軽微なバッテリーバグが発生中?
【仮説1】で述べた通り、バッテリードレインにおける一番大きなバグはiOS/iPadOS側である可能性が高い。
しかし、ファームウェアにもバグが発生していたとしたら、今回の不可解な結果も頷ける。
AirPods Maxは発売されて間もないプロダクト。次回のファームウェアに期待するのも大いにアリ。
まとめ。雑に保管していなければそれでいい。
いずれにせよ、iOS/iPadOSを14.4にアップデートしてからは深刻なバッテリードレインは確認できなかった。
AirPods Max自体が高額であることから、検証結果最下位となった「Smart Case未装着/スタンド未使用」で放置することは滅多にないと思う。
Smart Caseを装着した状態か、未装着であればスタンドを使用されている方がほとんどなのではないだろうか。
まとめると、
- iOS/iPadOSを最新にしたら深刻なバッテリードレインは防げる
- スタンドの使用を推奨
- Smart Caseは装着した方がベター
- 今後ファームウェアアップデートでさらに改善される可能性あり
こんなところだろうか。ジャイロセンサーの精度が気になるが、使用中はそもそもジャイロセンサーの恩恵をそこまで感じないので良しとしておこう。
検証結果は以上。
なんだか結論付けがしにくい結果となったが、「使用後にそのまま雑に放置しなければ、そこまで深刻なバッテリー消費はない」とは言えるだろう。丁寧に扱えということか。
また、iOSやiPadOSを最新にしてもバッテリードレインが起こっている場合は、AirPods Maxをリセットすると改善する可能性がある。
リセットを試しても改善していなければ、Appleサポートに連絡しよう。
不可解な結果になってしまったので少々申し訳ない気持ちがあるが、僕の検証としては以上。
少しでも参考になれば幸いだ。
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